イスラエル・パレスチナの紛争激化

人道的理由でハマスが人質の釈放を提案、イスラエル側はこれを拒否

イスラム主義組織「ハマス」は「人道的理由」で新たに人質2人を解放すると表明した。これに対し、イスラエル側は申し出を拒否した。ハマスが声明で明らかにした。
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ハマスは声明で「昨夜、われわれはカタールの同胞に対し、人道的理由から無条件でヌリット・イシャク氏とヨヘビド・エフシッツ氏を釈放すると通告した」とした。一方、「占領政府」はこの申し出を拒否したという。
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ハマス軍事部門のアブ・ウベイダ報道官はテレグラムの声明で、「アル・カッサム旅団は、拘束されていた女性2人が昨日に解放されたのと同じ手順で、拘束されている女性2人、ヌリット氏とヨヘビド氏を明日解放する用意ができている」と発表した。
イスラエル政府は20日夜、ガザ地区で拘束されていた米国人、2人の解放を確認していた。
さまざまな情報源によると、約150人のイスラエル人がハマスによって拘束されている可能性がある。一方、ハマス側は約200人から250人の市民を拘束していると表明している。
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イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
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