エルドアン大統領とストルテンベルグ事務総長は電話会談でガザの状況や人権侵害の阻止、民間人に対する切れ目ない支援を確保するために必要な措置などについて話し合った。
エルドアン大統領は西側の立場について、「ガザ地区における人権侵害のケース増大を助長しており、イスラエルを止める阻止するための行動をとらなければ取り返しのつかない結果につながる」と警告した。
さらにエルドアン大統領はハマスの最高指導者、イスマイル・ハニヤ政治局長とも電話会談を行い、ガザ地区への人道支援物資提供やトルコ国内における負傷者の治療開始に関する可能性について話し合った。
トルコ政府のファレッティン・コジャ保健相によると、医師団を乗せたトルコ機は現地時間の22日朝、エジプトへ向けて出発する予定とのこと。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
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