ポーテアス副代表によると、西側は過去1年半にわたってウクライナ危機を管理する上でのルールを遵守する重要性を指摘してきたものの、ガザ地区を巡る対応は異なるという。
「しかし今、残りの世界はガザ封鎖とイスラエルによるガザ攻撃の結果、民間人に与えられた壊滅的被害に対する反応」が弱い現状を前にしているとし、西側の「偽善とダブルスタンダードは恐ろく、露骨である」と人権活動家は指摘した。
イスラエル・パレスチナ紛争の激化
10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
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