イスラエル・パレスチナの紛争激化

ガザ封鎖を非難しない西側、露骨な偽善とダブルスタンダード=人権団体

パレスチナ・イスラエル紛争は激化しているものの、ガザ地区封鎖と民間人の犠牲に対する西側諸国の反応は偽善的であり、ダブルスタンダードに陥っている。人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」(HRW)のトム・ポーテアス副代表が指摘した。
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ポーテアス副代表によると、西側は過去1年半にわたってウクライナ危機を管理する上でのルールを遵守する重要性を指摘してきたものの、ガザ地区を巡る対応は異なるという。
「しかし今、残りの世界はガザ封鎖とイスラエルによるガザ攻撃の結果、民間人に与えられた壊滅的被害に対する反応」が弱い現状を前にしているとし、西側の「偽善とダブルスタンダードは恐ろく、露骨である」と人権活動家は指摘した。
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イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日、ガザ地区を実効支配するイスラム組織・ハマスはイスラエル南部と中部に向けて突如ミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。ハマスの奇襲攻撃を受け、イスラエル軍はガザ地区への空爆などの報復作戦を開始。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
ハマスの奇襲後、イスラエル軍は30万人の予備役を動員。また、議会では与野党が戦時下での挙国一致内閣を樹立させた。米国からの弾薬支援も受けるなど、本格的な地上作戦を準備しているとされる。
イスラエルのガラント国防相はこれまでに「ハマスは地球上から一掃される」と徹底的な報復を予告。イスラエル外務省も「ガザ地区で戦略的目標をすべて達成するまで軍事作戦を継続する」と妥協を一切許さない強硬姿勢を示している。
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