米国、ウクライナ向け砲弾をイスラエルに譲渡
ニューヨーク・タイムズ紙は、米国防総省の代表の発言を引用し、ウクライナとイスラエルが米国からの軍事援助を競っていると伝えた。
バイデン米大統領は「一方の戦争を他方に優先させない」「ウクライナとイスラエルの双方にできるだけ多くの武器を送る」と約束したにもかかわらず、現実にはすべてが異なることが判明した。同紙によると、国防総省の代表は、ウクライナに約束した数万発の155ミリ砲弾はイスラエルに振り向けられると述べたという。
同紙は、イスラエルとウクライナは戦う戦争の種類もニーズも異なるが、両国が米国から必要とする可能性のある重要な兵器があると指摘している。砲弾、スマート爆弾、スティンガーミサイルなどである。そのため、両国のニーズに応える米国の能力には限界があるかもしれない。
米国はウクライナへの信頼をますます弱めている
またメディア「ミリタリー・ウォッチ」は、米国は中東紛争の激化を利用して、ウクライナの「面子を保ち」、ウクライナにロシアとの和平交渉を開始させるかもしれないと書いている。
記事によれば、ウクライナが軍事的な目標を達成することが難しくなっているため、イスラエルに弾薬を振り向けることは、西側諸国が投資を削減し、ウクライナに交渉のテーブルに戻らせるための手段である可能性があるという。
また、ウクライナ軍は反転攻勢に失敗した後、数か月間我に返ることができず、数万人の兵士を失っている、と記事は指摘している。
これに先立ち、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナの反転攻勢は「完全に失敗した」と述べた。
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