グラフ議員は31日、SNSのXに投稿した中でウクライナ正教会の活動禁止に関する法案を指摘し、「ウクライナは法の支配と人権を侵害している」と主張、「決してEU加盟国になるべきではない」と書き込んだ。
グラフ議員は「ドイツのための選択肢」(AfD)のヨアヒム・クス欧州議会議員とともに、ゼレンスキー政権による圧力から正教会を守る措置を講じるよう欧州委員会に訴えたという。
議員らは演説の中で、当局は「歴史的にウクライナ社会の精神生活において中心的な役割を果たしてきたウクライナ正教会に圧力を強めている」と指摘した。
そのうえで議員らは欧州委員会がこの状況を慎重に検討し、ウクライナにおける信仰の自由を守るために必要な措置を講じることを期待するとしている。
ウクライナ当局は直近の1年間で、同国史上最大規模の教会弾圧を展開した。ウクライナ正教会はロシアと関係があるとされ、地方当局は次々と組織の活動禁止を決定したほか、国内全土で事実上の活動を禁止する法案が最高議会(ラーダ)に提出された。議会は10月19日、同法案を第一読会で採択していた。
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