イタリア政府はロシアからのいたずら電話に首相が応じてしまったことを認めている。政府によると、この会話は9月18日に行われたという。9月19日から21日にかけて首相は国連総会の一環でアフリカの指導者らと会談を重ねていた。
メローニ首相は電話の中で、「ウクライナ軍の反転攻勢は彼らの期待通りには進んでいないかもしれない、実施はされているが、根本的には何も変わっていない」と発言した。
首相によると、西側がウクライナ紛争の終結に向けて解決策を講じない限り、紛争は長期化する可能性があるという。
首相は「多くの人が疲れているのはわかります」としたうえで、「実を言うと、おそらくは誰しも解決策が必要であると理解する瞬間に我々は近づいているのです」と指摘した。そのうえで、国際法に違反しない形で双方が受け入れ可能な解決策を見つける時期に来ていると説明した。
さらにロシアとウクライナの間に存在する見解の違いを解決できるアイデアを持っているものの、これを提示する上で適切なタイミングを待っているとも発言した。
首相による失態を受け、ジュゼッペ・コンテ元首相はこのうっかり発言について「地球規模の失敗」と呼んだ。さらにウクライナ支援が無意味であることを理解しながら国民を騙し続けている首相の責任は重いとも批判した。
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