「浸食の結果、非常に興味深い形成が起きうる。我々の実験で、実際に風の高速の流れによって破壊された物質からスフィンクスを想起させる形状が出現しうることがわかった」調査の主任執筆者のライフ・リストロフ氏はこう語っている。
自然石からスフィンクスが出来上がっていく
© 写真 : CC BY-NC 4.0 DEED / Samuel Boury, Scott Weady, Leif Ristroph/Courant Institute of Mathematical Sciences
リストロフ氏が率いるチームは、エジプト北東部の地形を模倣して、柔らかい粘土で堤防を作り、その中に浸食されにくい硬い物質を封じ込めた。そして、これらの地層を風を模して、水の急流で洗った。その結果、スフィンクスのような地層ができあがった。
硬度がより硬く、より耐久性のある素材は「頭」になり、「首」、その前の地面に横たわる 「前足」、曲がった 「背中 」など、他の部位も出現した。
「今日見られるヤルダン地形は実際に動物が座ったり、寝そべっているように見えることから、我々の帰結を裏付けている。思いがけない形が出来上がったのは、より硬質な部分か、あまり壊れていない部分の周りで流れたが逸れたためだ」
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