ザハロワ氏は、米国が一方的な制裁を発動して世界経済を制限し続けた場合、世界GDPは5%縮小する可能性があるという世界貿易機関(WTO)のオコンジョ=イウェアラ事務局の発言にコメントし、「米国は世界中で軍事侵略を行い、紛争を扇動し、カオスを制御する(彼らにはそう見える)戦略を用いて自国の損失を補っている」と指摘した。
ザハロワ氏はまた、制裁が世界経済にとって破壊的な役割を演じることについてロシア政府は繰り返し国際社会の注意を喚起してきたとし、米国が「重工業の能力の実質的な低下など、自国の経済指標の伸びを鈍化させている」ことに言及した。
一方、ザハロワ氏によると、米国の政治家たちは米国経済への悪影響をあまり心配していない。なぜなら「主な競争相手である欧州諸国はもっと苦しんでおり、現状において彼らは米国政府に反対できない」からだという。