11月21日、休憩なしで行われた80分のコンサート。シンガポールのキャピトル・シアターが満席となった。
マツーエフのアンコールは有名で、最初の45分間は「アンコール」（ドイツ語でメインプログラムの後に演奏される短い作品のことを指す）が途切れることなく続いた。ヘンデルのアリアと変奏曲「調子の良い鍛冶屋」で幕を開け、即興的な音楽へのアプローチを披露した。
コンサート・プログラムには、ベートーヴェン、シューベルト、ショパン、モシュコフスキ、チャイコフスキー、ラフマニノフの作品も含まれていた。第2部では、ジャズ・トリオがグリーグ、マツーエフ、イワノフ、ガーシュウィンの作品を含むプログラムを演奏し、聴衆を驚かせた。
マツーエフのコンサートにはジャズ・コントラバス奏者で作曲家のアンドレイ・イワノフ、ジャズ・ドラマーのアレクサンドル・ジンガーが加わった。ジャズ・トリオは、演奏の正しさや礼儀正しさに縛られることなく、その力を最大限に発揮し演奏した。
コンサートは好評を博し、聴衆はマツーエフを偉大な芸術家、マエストロと呼び、シンガポールがこの音楽イベントに「特別な魔法」をかけたと評した。
マツーエフのコンサート
© 写真 : Sergey Pronin