ガザ一時休戦始まる
24日午前7時(日本時間午後2時)、イスラエルとハマスによる一時的な戦闘休止期間が始まった。この後、日本時間午後11時には最初の人質解放が行われる見込み。
一方、休戦開始後にイスラエル南部で防空警報が発令されたと伝えられたほか、イスラエル軍が住民に対する攻撃を行ったとアラビア語放送アル・ジャジーラが伝えるなど、予断を許さない状況となっている。イスラエルメディアは、「双方に停戦違反の疑惑はあるものの、砲撃やミサイル攻撃は確認されず、休戦は履行されている」と伝えている。
もっとも、イスラエル側は今回の合意を「人質解放のための短期間の休止」と捉えており、停戦中も軍はガザ地区内に留まる。期間が終われば軍事作戦を再開する意向だ。また、ハマス側も臨戦態勢を整えるとしており、散発的な戦闘が起きても不思議ではない。
帰宅するガザ住民も
ガザ地区では、多くの市民が避難所から自宅へと戻り始めた。だが、イスラエル側は、北部住民には自宅に戻らないよう呼びかけている。
エジプトとの国境・ラファ検問所からは、人道物資や燃料を積んだトラックが続々と到着した。24日は、大型トラックなど計230台の通行が許可される。
麻酔無しで手術
24日、ロシア・モスクワ郊外のドモジェドボ空港には、ガザから避難した103人のロシア人とその家族が到着した。これまでに750人のロシア人がガザ地区から退避している。
ガザで13年医師として働いてきた医師のサキル・サミルさんは、到着した際に現地の惨状を訴えた。
「ミサイルがそこら中を飛んでいる。病院には戦闘員は隠れていない。イスラエル軍はシファ病院に入ったが、何か見つけただろうか。私は13年、アウダ病院で働いてきたが、今は電気も燃料もなく、手術を麻酔なしでやっている」
ウクライナのドローン16機が飛来
ロシア国防省は24日にかけての夜、ロシア各地でウクライナ軍の無人機(ドローン)計16機が飛来したと発表した。内訳はクリミア半島に13機、ボルゴグラード州に3機。いずれも対空防衛システムで破壊した。