4年ぶりの日中韓外相会合 主要な声明
上川陽子外相は冒頭あいさつで3カ国の協力の再スタートへの意気込みを表明。
韓国の朴振 外相が朝鮮半島の平和と安定を「3カ国の共同利益」であり、「北東アジアの平和と繁栄のための必須条件だ」と強調して、北朝鮮の核問題解決に向けた協力策について協議の深化へ期待を表すと、これに対し、中国の王毅 は「健全で安定した発展を維持し、世界の平和と繁栄のために貢献せねばならない」と表明した。
また北朝鮮の軍事偵察衛星の打ち上げについては、朴外相は「朝鮮半島と北東アジアの平和と安定を脅かした」と非難した。
イスラエル・パレスチナ情勢については上川外相は、人道的休止と人道支援活動が可能な環境確保の必要性を示し、戦闘の休止及び人質の解放の開始を歓迎した。
また、三国の具体的な協力の方向として、人的交流、科学技術、持続可能な開発、公衆衛生、経済協力・貿易、平和・安全保障の6分野をはじめとする様々な分野における取組を進めることが確認されている。
会合後の記者会見で上川外相は日中韓首脳会談をなるべく早期の適切な時期に開催する方針で一致したことを明らかにした。
なお、朴振外相は、慰安婦問題についての韓国高裁判決に上川陽子外相が遺憾を表明すると、「2015年の慰安婦合意を両国間の公式合意として尊重する」と回答している。