イスラエル・パレスチナ情勢
ハマス、4弾目となるイスラエル人人質を解放
ハマスの軍事部門「アル・カッサム旅団」は、停戦開始以来4弾目となるイスラエル人の人質11人を解放した。また、イスラエル側も同日、拘束しているパレスチナ人33人を釈放した。
カタール外務省は27日、紛争当事者双方がガザ地区の停戦をさらに2日間延長する合意に達したことを確認した。
エジプトとガザ地区の境界にあるラファ検問所で行列をつくる人道支援物資を積んだトラック
© AP Photo / Amr Nabil
合意延長も停戦違反が相次ぐ
延長で合意して一夜明けた28日、ガザ市東部と北部で、激しい銃撃の音が聞こえた。目撃者がスプートニクに明かした。イスラエルとハマスの一時戦闘休止以降、初の深刻な停戦違反の可能性がある。
目撃者によると、ガザ地区北部上空ではイスラエル軍の軍用機が飛行した。また、アラブ圏各メディアは、南部を含む複数の地点でイスラエル軍の戦車部隊が砲撃したと伝えた。
イスラエルとハマスの仲介役を務めるカタール外務省は、「大きくない停戦違反があるものの、大枠は守られている」との認識を示した。現在のところ、双方とも28日の追加の人質解放に向けて準備を進めているとみられる。
ウクライナ情勢
NATOのストルテンベルグ事務総長
© AP Photo / Mindaugas Kulbis
NATO事務総長「ウクライナ軍は極めて苦境」
ベルギーのブリュッセルで28日、北大西洋条約機構(NATO)加盟国の国防相会合が行われている。これに先立ちイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ウクライナ軍の反攻に何の進展も観られないという問いに対し、NATOの武器等の供与にもかかわらず、ウクライナ軍の戦線の状況は極めて複雑という声明を表した。
「我々は今、集中的な戦闘を目にしている。いずれの戦線の状況も、特に東部は非常にきつい。戦線が動かないことを背景に、その損失があまりにも大きいことを目にしている」
ストルテンベルグ事務総長はウクライナと西側のNATO諸国は「ロシアを過小評価」してはならないと釘を刺している。
ゼレンスキー大統領
© AP Photo / Evan Vucci
ゼレンスキー大統領、支持率低下
米ブルームバーグ通信は28日、ウクライナ人の間で反転攻勢失敗と、紛争終結の展望がないことによる絶望と疲れが広まっていると伝えた。世論調査によると、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の支持率は76パーセントと依然として高いものの、昨年2月以降で最高だった91パーセントからは低下している。
BRICS+ファッションサミットが開幕
ロシアのモスクワで28日、国際ファッションフォーラム「第1回BRICS+ファッションサミット」が開幕した。来月2日まで。BRICS加盟国のほか、東南アジア、ラテンアメリカ、アフリカ、中東、旧ソ連諸国など世界60カ国の代表団が訪れる。ファッションショーに加え、各国のブランドの促進などのビジネスプログラムも予定されている。