オスプレイ墜落
29日午後2時40分ごろ、在日米軍横田基地所属の米輸送機オスプレイ(CV22型)が、鹿児島県の屋久島沖で消息を絶った。6人が搭乗していたとみられ、これまでに乗員らしき男性1人が周辺海域で見つかったが、その後死亡が確認された。そのほか、地元漁船により3人が発見されたという情報もある。
墜落したオスプレイの一部とみられる浮遊物
© 写真 : 第10管区海上保安本部提供
原因は調査中だが、左翼側エンジンから炎が見えたとの目撃情報もあり、原因究明を進める。共同通信などによると、事故を受けて岸田文雄首相は「事実関係の確認を米軍側に求める」としたうえで、オスプレイの飛行停止要請については「事故の実態を確認した上で考えるべき課題」だと述べ、性急な判断を避けた。一方、陸上自衛隊の目達原駐屯地は、事故を受け30日に予定していた陸自オスプレイの訓練の取りやめを発表した。
ウクライナ情勢
ウクライナはNATOに加盟できない=ハンガリー外相
ハンガリーのシーヤールト・ペーテル外相は29日、ベルギー・ブリュッセルで開催中の北大西洋条約機構(NATO)加盟国外相会談で、2024年に開催される次回のNATO首脳会議でウクライナが加盟招待を受けることはないとの認識を示した。
「ウクライナは現在NATO加盟国になることはできない。なぜならこれは第3次世界大戦につながる恐れがあり、ウクライナが少数民族の権利を組織的に侵害しているからであり、これはNATOの規則に合致していない。戦争当時国が地域の安全保障に貢献しないことは今や明らかだ。また、NATOには少数民族の権利を絶えず奪い、侵害し、剥奪する国の居場所はない」
また、30日からはドイツでベルリン安全保障会議が開催される。イスラエル・パレスチナ紛争に加え、ウクライナ情勢が主要なテーマになるとみられる。現地では軍事支援の停止や停戦交渉の開始を求める抗議活動が予定されている。
露海軍、ウクライナ軍の施設攻撃
露国防省は29日、黒海艦隊のフリゲート艦が巡航ミサイル「カリブル」4発を発射し、ウクライナ軍のインフラ破壊に成功したと発表。映像を公開した。
露軍、ドネツク北部の集落解放
露国防省は29日、ドネツク人民共和国北部、アルチェモフスク西部郊外のアルチェモフスコエ居住区を解放したと発表した。また、この一昼夜にドネツク戦線では3カ所でウクライナ軍の攻撃を撃退した。
ガザ停戦、延長合意できるか焦点
ガザ地区では双方の停戦違反が確認されているものの、大枠では合意は守られ一時休戦が続いている。イスラエル政府は29日、現在ハマスの人質となっている人の数はイスラエル人146人、外国人15人の計161人とみられると発表した。
パレスチナ囚人の解放を喜ぶ人々(27日、ヨルダン川西岸地区)
© AFP 2023 / Fadel Senna
第1段階の4日間の休戦後、29日までの2日間にわたって合意は延長。これまでにハマス側は81人の人質を、イスラエル側は180人の囚人を解放している。30日以降、さらなる停戦延長で双方が合意できるかが焦点となる。
また、29日はパレスチナ人民連帯国際デーとなっている。中東問題の「二国家解決」に道筋をつけた国連のパレスチナ分割決議が採択されたのが、1947年11月29日だったことに由来している。