IT・科学

世界最大の核融合装置 日本で運転開始

日本の量子科学技術研究開発機構(QST)は1日、核融合実験装置「JT-60SA」の運転開始記念式典を茨城県那珂市の研究所で開催した。「JT-60SA」は現時点では世界最大の実験装置。今年10月、核融合反応に必要となる「プラズマ」の生成に初めて成功させた。
この記事をSputnikで読む
式典には高市早苗科学技術担当相と盛山正仁文部科学相、欧州連合(EU)欧州委員会のカドリ・シムソン委員(エネルギー担当)も出席。3人は研究所の中央制御室でボタンを押すと実際に装置が稼働し、紫色に光る約800万度のプラズマが約10秒間発生した。
「JT-60SA」のプロジェクトは、二酸化炭素を排出しない、将来のクリーンエネルギーとして期待される核融合エネルギーの早期実現を目指し、QSTと欧州連合(EU)の「フュージョン・フォー・エナジー(F4E)」が2013年より共同で組み立てを開始した。本格的な運転開始は2025年からを予定している。
1 / 9

核融合実験装置「JT60SA」の全景

2 / 9

核融合実験装置「JT60SA」

3 / 9

組み立て後の「JT-60SA」の TFマグネット

4 / 9

TFコイルの輸送の様子

5 / 9

組み立てられたトカマク炉

6 / 9

組み立てられたトカマク炉の全景

7 / 9

運び込まれるクライオスタット(超電導磁石を超低温に保つ容器)のベース

8 / 9

運び込まれたクライオスタットベース

9 / 9

核融合実験装置「JT60SA」を設置する作業員

コメント