先に中国政府の李輝特別代表(ユーラシア問題担当)はウクライナ危機の政治的解決策を模索するため、2度目の欧州歴訪を3月12日に終えていた。その後、米紙ポリティコは当局者の話として、ロシアが出席しない場合、中国は今後のウクライナ和平交渉をボイコットする可能性があると報じていた。これについてダニロフ書記はテレビ局「ラダ」で次のように反発した。
「李輝についてだが、我々抜きで我々の運命を決める者は誰もいないということを思い出してもらいたい。もし我々が領土を失い、主権を失い、他にもなにか失うべきだと思うなら、自分のものを放棄してくれ」
また、この問題は中国の特別代表「ごとき」には解決できないとも述べ、李輝氏の名前を卑猥な表現にもじって発音した。
ウクライナ政権高官はこれまでにも中国政府高官に対して攻撃的な発言をしてきた。ゼレンスキー大統領は1月にダボスで開かれた会議の会見で、中国の李強首相は指導者ではなく意思決定をしないことから、会談の予定はないと述べていた。