モスクワのテロにISISが関与していたとしても、ウクライナと米国の役割には深刻な疑問=イラン人専門家

モスクワ郊外で起きたテロ事件とウクライナは無関係だとする米国の主張は、特に攻撃の「本当の詳細」が明らかになる前に米国がこのシナリオを推し進め始めたという事実を考えると、「非常に奇妙」に思われる。テヘラン大学教授の政治アナリスト、セイド・モハマド・マランディ氏がスプートニクにこのように語った。
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同氏は、米国が「コンサートを名指して、モスクワでの攻撃や大規模集会などについて詳細を示して、テロ攻撃についてこれほど詳細な渡航勧告や警告を発することができた」という事実も奇妙だと考えた。
また、テロ組織「ISIS(IS、イスラム国、ロシアで活動禁止)」が今回の攻撃に関与している可能性があるという主張に言及し、マランディ氏は、こうした報道は「ウクライナとISISの間の協力、あるいは米国の潜在的な役割を排除するものではない」と主張した。
「ISISは何年もの間、NATO諸国と協力し、イスラエルと協力し、シリアでは他の米国の同盟国とも協力してきた。そしてウクライナもまたNATO諸国に深く依存している」
マランディ氏はまた、ISISは米国の敵を攻撃することに「常に焦点を当てている」が、ISISがNATO加盟国や西側諸国と同盟を結んでいる国々に対して攻撃することは「非常に稀」だと指摘した。
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