元米海兵隊情報将校のスコット・リッター氏は、スプートニクに対し、今回の犯行がISISとは「似て非なるもの」と主張し、次のような分析を示した。
西側メディアがISIS犯行説の根拠としているアマーク通信が発信したとみられる犯行声明では、実行犯とされるテロリストの信仰告白の合図が左手で示されているものがある。イスラム教では右手は正義の手、左手は悪魔の手であり、左手での信仰告白は彼らが本物のイスラム教徒でないことを示唆している
イスラム過激派のテロリストは通常、天国での永遠の報いを目指し、「殉教者」となる。だが、今回の実行犯が死ぬまで戦わず逃亡を図ったのは、彼らの思想との辻褄が合わない
テロリストが「フーリー(72人の処女)」が待つ天国に向かうため、正しいことをしていると認識していたのなら、犯行声明の顔にぼかしがかかっているのにも疑問が生じる
リッター氏はこれらを考えれば、「彼らは聖戦戦士でなく傭兵だ。彼らは金をもらって非正規戦争を行ったテロリストで、イスラム教徒は関係のない政治的行為だ」と結論づけた。