JAXAによると、27日夜にSLIMから応答があった。機器は高温の状態だが、航法カメラで月面の様子を短時間撮影したという。
月では夜間、氷点下170度まで下がる厳しい環境だが、SLIMは2回目の「越夜」に成功した。
SLIMは2月25日、最初の休眠から復活し、地上との通信を再開。着陸地点が夜になったため、3月1日から休眠に入っていた。
SLIMは1月20日に月面着陸に成功したものの、着陸姿勢の異常により搭載していた太陽電池パネルで発電できないなどのトラブルが起きた。その後、太陽電池パネルが発電し、JAXAは地上との通信を確立することに成功。運用を再開し、月面での科学観測を開始した。