小林製薬が社長会見 「紅麹」健康被害めぐり

「紅麹」商品が原因と見られる健康被害が拡大している問題で、小林製薬の小林章浩社長らが29日、大阪市内で記者会見を開いた。会見の様子は日本の各メディアが中継した。
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非常に多くの皆様にご心痛、ご不安をおかけしており、社会問題にまで発展していることを深くお詫び申し上げる
これまでに5人の死亡、114人の入院が確認された
通院中、また通院予定の人は680人。通院費用などを小林製薬が負担する
もう少し早く公表できれば防げた被害もあったのではという批判には言葉もない。1月の症例報告後、当初は原因が何であるのか分からない状況で、医師と連絡をとって原因物質の特定に取り組んでいた。最終的には自主回収発表が3月22日になった
原因物質については構造まで見えてきているが、まだ明確には解明できていない。カビから生成される可能性があることは否定はできない。今後は小林製薬だけでなく国の研究機関とともに調査を進める
海外に輸出された紅麹製品・原料も回収対象で、被害の因果関係が明らかになれば補償の相談をする
また、厚生労働省は29日、製品から予定外の物質が検出され、それが「プベルル酸」だったと同社が情報提供していたと明らかにした。TBSなどによると、プベルル酸は青カビから発生する化合物で毒性が強いとされているが、腎臓への影響など今回の健康被害との関係はまだ明確になっていない。
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