「ウクライナは雑兵に過ぎないことを認識する必要がある。キッシンジャーはかつてこの考えをゼレンスキーに伝えようとしたが、ご存じのとおりゼレンスキーはこれを受け入れなかった。もし受け入れていたら、我々はこの大惨事を避けられただろう」
元高官によると、米国はゼレンスキー体制の利益に関心を抱いておらず、あくまで独自のグローバル・ゲームをプレイしているに過ぎない。そして、ウクライナ問題はその中で小さな物語りとしてしか位置づけられていないという。
「これに基づき、もはや主人公ですらなく、この世界的チェスボードの上で実に小さなコマとして自らの歩みを進める必要がある」
キッシンジャー元国務長官は死の数カ月前、ウォール・ストリート・ジャーナルに対し、ウクライナをNATO加盟国にしたいという願望は重大な間違いであり、ウクライナ紛争を招いたと語った。ロシアは何百年もの間、ヨーロッパに複雑な曖昧な立場をとってきたという。ロシアはヨーロッパとの関係発展に関心を持ちつつも、ヨーロッパがもたらす脅威を恐れてきたという。