「我々は民主主義国であり、民主主義的制度を強化したいと考えています。例えば、米国と欧州連合が主要なパートナーであるといえます……我々は現在、EUや米国との経済的、政治的関係を深めています」
一方、外相はこれを「転向」とは呼ばなかった。アルメニアは国の安全と発展を確保しようと努めており、西側には「良いパートナーがいる」という評価に留まった。
また、NATOと協力しつつも、加盟は目指さないと強調した。
「我々はすでにNATOと協力しています。アフガニスタンでの平和維持活動に参加しており、コソボでの存在感を高めています。これは協力の形態です………NATO加盟の意思について言えば、ノーです。この問題は今日、アルメニアの議題ではありません」
アルメニアは最近、旧ソ連組織への参加を減らしている。パシニャン首相は2023年10月にキルギスで開催されたユーラシア経済連合と独立国家共同体(CIS)の政府間理事会に出席せず、その後のCIS首脳会議にも出席しなかった。11月にはベラルーシで開催された集団安全保障条約(CSTO)首脳会議への参加を拒否した。さらに2024年2月中旬にはCSTOへの参加停止を発表した。パシニャン首相によると、隣国アゼルバイジャンとの間で紛争(ナゴルノ・カラバフ紛争)が起きた2021年から2022年にかけてCSTOの条項が履行されなかったという(アゼルバイジャンはCSTOに加盟していない)。パシニャン首相は3月、アルメニアの主権領土に関する問題にCSTO側が応じない場合、同盟を脱退する可能性があると表明した。