東南アジアで中国への信頼度が米国を凌駕 最も信頼できるのは日本

シンガポールのシンクタンクISEAS-Yusok Ishak 研究所が東南アジアで実施した世論調査で、戦略的同盟国として米国と中国のどちらを選ぶかという問いに、中国と回答した人が初めて米国を上回った。
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中国を同盟国とすると答えた人は50.5%。昨2023年の38.9%から大幅に増加で、同研究所が2020年に調査開始して以来、初めて。
最新の世論調査では、東南アジアで最も影響力のある経済的、政治的、戦略的大国はどこかとの設問に中国が挙げられており、後者2つのカテゴリーでは米国をほぼ2対1で上回っている。
東南アジアで中国への信頼度が米国を凌駕 最も信頼できるのは日本
東南アジアの地域安全保障パートナーとしての米国への信頼は前年の47.2%から34.9%に急落。反対に同地域における米国の戦略的・政治的影響力の増大に対する懸念は40%から60%に膨れ上がっている。
バイデン政権に対する否定的な感情も12.5%急増。米国がイスラエルのガザ攻撃を断固として支持したことが一因とみられる。
日本は同地域では最も信頼がおける大国として58.8%の回答者に選ばれた。信頼度では続いて高いのが米国の42.2%、3位はEUの41.5%、4位は中国の24.8%、5位はインドで24.2%だった。
東南アジアの経済成長は近年、急速化。マラッカ海峡などの重要な海上貿易ルートを支配しており、中米はともに東南アジアとの強固な関係を戦略的な優先事項に挙げている。
東南アジアで中国への信頼度が米国を凌駕 最も信頼できるのは日本
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