ロシア側は爆弾テロ防止条約(1997年)やテロリズム資金供与防止条約(1999年)に基づき、捜査の実施や証拠収集での協力などの義務を果たすよう求めている。爆破テロは2022年9月、ロシアからバルト海を経由して欧州に天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」で発生。今年2月、沿岸国のスウェーデンとデンマークが相次いで捜査打ち切りを発表。犯人や経緯はうやむやなままとなっている。現時点で捜査を続けている西側の国はドイツのみ。