会談の中でフランス側はモスクワ郊外のクロッカス・シティ・ホールで起きたテロ攻撃を強く非難し、犠牲者とその家族に連帯を表明した。ただし、今回の攻撃についてウクライナ関連の情報は持っていないと付け加えた。
一方、ロシアのショイグ国防相は捜査を確実に完了し、責任者全員を処罰すると強調した。また、このテロ攻撃にはウクライナの痕跡に関する情報があることを指摘、「ウクライナ政権は西側の管理人らによる承認がなければ何もしない」とし、今回の事件にフランスの諜報機関が関与していないことを期待すると発言した。
双方はまたフランス軍をウクライナに派遣する可能性についても触れた。ショイグ国防相はこの計画が実行された場合、フランス側が直面する問題について警告した。
同時に、ロシア側はウクライナ情勢に関して対話の用意があるとも述べた。ロシア側は2022年にトルコのイスタンブールで策定された和平構想を出発点として提案した。また、ロシアの参加なしに和平会議を開催することは無意味だと強調した。
一方、AFP通信がフランス政府筋の話として報じたところによると、フランス側はウクライナ問題についてロシアと「対話の用意」は表明しなかったという。双方はあくまで対話の可能性について言及しただけで、フランス側は具体的提案をしていないとのこと。