「奇妙なタイミング」 米国はなぜ今、 宇宙での核使用禁止安保理決議を提案するのか?

米国は来週、宇宙空間に核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう求める安保理決議案を日本と共同で提出する。これについて元米陸軍中佐のアール・ラスムセン氏はスプートニクに対し、決議案がこの時期に出されることは「好奇心をそそる」上、その詳細は極めて重要と指摘している。
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ラスムセン氏は、宇宙空間への核兵器配備を禁止する「宇宙条約」は1967年にすでに締結されている事実を挙げている。
ラスムセン氏は、安保理決議の対象が、数か国が開発を終えたものの実戦配備には至っていない高度な宇宙兵器である可能性を否定していない。昨今の米国の戦略的軍備管理の外交工作を見れば、米国が他国の行動をいかに恐れているかがわかるという。

「1972年の弾道弾迎撃ミサイル制限条約を見てほしい、米国はミサイル防衛システムを開発しておいてから条約を脱退し、ミサイルを配備した。中距離核戦力全廃条約も同じで、米国はこれを2019年に脱退し、その直後に中距離ミサイルの実験を再開している」

ラスムセン氏はさらに、EMP(電磁パルス)への米国の懸念を指摘。米軍は作戦が「衛星に大きく依存」していることから、衛星キラーなどに対抗できる防衛能力不足を懸念している。
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