ボストチヌイ宇宙基地としては初めての「アンガラA5」打ち上げになるはずだったが、スタートの約2分前に「発射中止」の指令が下された。
露国営宇宙企業「ロスコスモス」のボリソフ社長は原因について、酸化剤タンクの油圧システムにトラブルが生じたためと発表した。次の打ち上げは10日に行われる。
「アンガラA5」はソ連崩壊後にロシアが開発したロケットで、最大で24.5トンの物資や装置を地球の低軌道上に運搬することができる。近い将来、ロシア独自の宇宙ステーション建設で「運搬業務」を担うことになり、2027年には最初のモジュールが打ち上げられる予定。