研究チームは65人(平均年齢25.5歳)を対象に調査を行った。その大半(73%)は定職についており、フルタイムで働いていた。研究チームは、5日間の勤務日に毎日1日2回ずつ質問を行い、ゲームのプレイ時間や朝と夕方の健康状態に関するデータを収集した。
そして研究チームは、コンピューターゲームが仕事からの心理的離脱に大きなプラスの影響を与えていることを発見した。研究の参加者たちは、バーチャルエンターテインメントが仕事の問題を忘れたり、仕事から離れるのに効果的に役立ったと指摘した。またコンピューターゲームは、回復プロセスの促進にも寄与し、人々は新たな活力を持って仕事に戻ることができたという。
なお研究チームは、ゲームの有益な効果はゲームへの熱中度に関係していると強調した。ゲーム依存症の場合は効果が失われるという。研究チームは次のようにまとめた。
「ゲームは仕事上のストレス解消に役立つ。それは特にストレスに対処するための新しい認知的資源と社会的資源を積極的に回復および開発することによる。コンピューターゲームは日々の仕事のストレスから回復するのに役立つ可能性がある」