「中東は本格的な紛争の瀬戸際にある」 国連安保理で事務総長が危機感示す

国連のグテーレス事務総長は、イランによるイスラエル攻撃を受けて開催された安全保障理事会の緊急会合で、「中東は瀬戸際にある。この地域の人々は壊滅的な全面紛争の真の危険に直面している。今こそ緊張緩和と脱エスカレーションの時であり、今こそ最大限の自制の時だ」と警鐘を鳴らした。
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「我々には、ガザでの人道的即時停戦、人質全員の無条件解放、妨げられることのない人道支援の提供を確保するという共通の責任がある」

また、イランがイスラエルへの報復に踏み切る契機となった4月1日の在ダマスカス・イラン総領事館攻撃について、グテーレス氏は「外交・領事施設および職員の不可侵の原則は、国際法に従い、いかなる場合においても尊重されなければならない。4月1日の攻撃を非難した際に私が述べたとおりだ」と強調した。
4月3日、米国と英国は、イスラエルによる在ダマスカス・イラン総領事館攻撃に関してロシアが提案した国連安保理声明案の審議を拒否した。その際、米国と英国は、会議で事件に対する評価に統一性がなかったことに言及した。今回の緊急会合が開催される直前、イランの国連常任代表部は、安保理がイスラエルによるイラン総領事館攻撃を非難し、加害者を裁いていたら、イランがイスラエル側を罰する必要性は「なくなったかもしれない」と述べていた。
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