15日に発表された3月の米小売売上高が市場予想を上回ったことから、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退するとの見方が広がった。これにより、日米の金利差の拡大が意識され、ドル買い・円売りの動きが加速した。
円相場は10日に1ドル=152円台に下落したばかりで、短期間で大きく円安が進んでいる。NHKによると、市場関係者は「1ドル=155円の節目までは円安がじりじりと進む展開になるのではないかとの見方が出ている」と話した。
2022年10月以来となる日本政府・日銀による円買いの為替介入への警戒感が一層強まっている。