ザポロジエ原発の安全性を巡る状況

ザポロジエ原発への攻撃は安全保障原則の1つに違反=IAEA事務局長

国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は、国連安全保障理事会の会合で、ザポロジエ原発に対する最近の攻撃は、同氏が策定した発電所の安全に関する5原則の1つに違反していると表明。同原発の6基の原子炉が現在「冷温停止」状態にあるにもかかわらず、大規模な核事故が発生する可能性は依然として十分にあり得ると述べた。
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IAEA事務局長の主な発言

ザポロジエ原発への攻撃は直ちに止められなければならない。発電所の物理的および核安全保障に対するリスクを深刻に増大させる。
ザポロジエ原発6号機の屋根への攻撃は深刻な被害には至らなかったが、「非常に危険な前例」を作った。
ザポロジエ原発には重火器は存在しない。
グロッシ氏は、近くロシアとウクライナの訪問を予定している。
IAEAは今年、安全性の観点からザポロジエ原発の技術的状況を評価するようロシアとウクライナに提案する予定。
今月7日、ウクライナ軍のドローンによりザポロジエ原発6号機の屋根部分が攻撃を受けた。壊滅的な損傷はなかったが、職員3人が負傷した。8日、同原発上空でウクライナの神風ドローンが撃墜され、6号機の屋根に落下。安全を脅かされることはなかった。さらに9日、同原発の訓練センター棟がウクライナ軍のドローン攻撃を受けた。屋根に衝突したが、負傷者はなかった。
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