シリア人軍事専門家、アリ・マクスード氏
「イランの行動は地域レベルでもグローバルレベルでも常に均整がとれている。それに比べ、米英仏といった西側諸国は、イスラエルがダマスカスのイラン大使館へ行った攻撃は国際法への重大な違反であったのにもかかわらず、国連安保理が糾弾を拒否したがために、極めて不利な立場に立たされた。イランは今回の攻撃によってイスラエルを本質的に貶めた。米国も、もし紛争に直接的に介入するならば、同じ目に遭う。イスラエルも米国もイランを相手に戦争をする気はない」
イラン人政治学者、サミール・シュハニ氏
「イランは西側がイスラエルの犯罪を無視したのを見て、自らが立ち上がることを決意した。イランは国連安保理の数か国がイスラエル政府の高位を非難したがらず、公正を欠き、偽善的な態度に示していることを許すつもりはない。また、今や国連やその他の国際組織には、危機や紛争の解決に有効な役割を演じる力がない。イランの攻撃は、イスラエルがもし、再び国際法に違反しようとでもするならば、必ず罰せられるという一種のシグナルだ」
ヨルダン人国際問題専門家、フサム・アル・アトゥム氏
「中東地域で起きることの全てが、欧米の策略であることを知らぬ者はいない。世界が多極化に進んでいる事実をイスラエルも米国も認めたくはない。だから、両方の国とも世界のあちこちで戦争、軍事紛争が激化するために可能な限りを尽くしているのだ」