米下院のウクライナ支援案可決 デイビット・サックス氏、マスク氏が鋭く反応

米実業家のデイビット・サックス氏は、米下院がウクライナ支援に向けた追加予算案を可決したことについて、SNS・Xに「いずれにせよウクライナは崩壊する」などと投稿した。サックス氏の投稿に、イーロン・マスク氏も紛争に出口戦略がないことへの懸念を示した。
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「いずれにせよウクライナが崩壊すれば、このような祝賀的な光景は特に愚かに見えるだろう。連邦政府は紙幣を増刷することはできるが、砲弾や防空ミサイルは増刷することはできない」
サックス氏は、ウクライナの全面敗北を防ぐには「毎年巨額の資金投入」が必要となるため、610 億ドルというのは「新たな永遠の戦争」における年間支出の基準になると付け加えた。
「イラク戦争とアフガニスタン戦争も年間600億ドル規模の支出で始まったことに注目してください。これらの戦争は結局、数兆ドルの費用がかかった」
サックス氏は、「ウクライナを救う」ともてはやされている支援案は、昨夏結局は失敗に終わったウクライナ軍の反攻のちょうど半分に相当すると計算している。この投稿にイーロン・マスク氏が返答した。
「私の最大の懸念は、出口戦略がなく、若者が塹壕で大砲や機関銃によって死んだり、地雷原で狙撃兵に撃たれて死ぬだけの永遠の戦争であるということだ」
マスク氏はまた、他国の国旗を振りながら米国の予算案に賛成票を投じる人たち(民主党議員らは予算案の採決の際にウクライナの国旗を振っていた)が愛国者と呼ばれるのに対し、自国の国境警備など国内の問題を解決しようとする支持者は、外国のエージェントと呼ばれるというサックス氏の投稿にも注目。「狂っている」とマスク氏はコメントした。
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