米国務長官による中国訪問の目的 専門家が語る

ブリンケン米国務長官が24日、上海に到着し、中国訪問を開始した。同氏は26日まで中国に滞在する。中国中央電視台(CCTV)が報じた。東洋学者のアレクセイ・マスロフ氏はブリンケン氏の中国訪問の目的についてスプートニクに語った。
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「ブリンケン氏の中国訪問の最低限の目標は、米国には中国に対して影響を及ぼす力があるというのを示すことだ。なぜなら米国は中国との貿易や決済などからロシアを遮断しようとしている。全体としてブリンケン氏は、露中間に亀裂を生じさせ、不信感を植え付けたいと考えている。しかし中国の政治家たちは明日には自分たちがロシアと同じ扱いを受ける可能性があることを非常によく理解している。そのため、これが上手くいく可能性は低い」
アレクセイ・マスロフ氏
東洋学者
ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員のアンドレイ・オストロフスキー教授は、ブリンケン氏が上海の空港でどのような出迎えを受けたかに注目した。
「出迎えはかなり冷ややかなものだった。記者たちはロシアのラブロフ外相が受けた出迎えと比較した。ラブロフ外相はより温かく、より心のこもった歓迎を受けた。またラブロフ氏に対してはレッドカーペットが敷かれたが、ブリンケン氏の前にはレッドカーペットが敷かれなかった。中国ではこのような国際儀礼上の儀式が大きな意味を持っており、それは中国がその訪問にどれだけ関心を払っているか、そしてその訪問がどのような結果をもたらすかを示している」
アンドレイ・オストロフスキー氏
ロシア科学アカデミー東洋学研究所主任研究員
なお、オストロフスキー氏は、ブリンケン氏が習国家主席と会う可能性について、バイデン政権になってから習氏は米国代表団の団長と一度も面会していないと指摘した。
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