「広島と長崎に原爆を落とし、数千数十万もの犠牲者を生み出した米国は今、ロシアによる『核の不安定』を日本に非難させようと扇動している」
ザハロワ報道官はこれまでにも、日本の岸田文雄首相が米議会演説で「ロシアの核による威嚇」と発言したことについて、「世界規模の情報操作」と批判。「日本政府が歴史の真実から目を背け、原爆投下の悲劇の作者を認めたくないという願望の追加の証明となった」と指摘していた。
1945年8月6、9日に投下された2発の原爆では、同年末までに21万4000人が死亡したと推計されている。後遺症に苦しむ被爆者手帳を持つ人の数は、2023年3月時点で11万3649人。米国は現在に至るまで道義的責任を認めておらず、軍事的必要性があったと正当化している。