同紙によると、死亡したのはボーイングに部品を供給しているスピリット・エアロシステム社元従業員のジョシュア・ディーン氏(45)。持病や健康上の問題はなかったが、約2週間前に呼吸に問題が生じ入院。医師らによる治療が行われたが、30日朝に帰らぬ人となった。
ディーン氏は米航空規制当局に対し、ボーイング旅客機の製造ラインでの不正を指摘し、同社に対する訴訟で証言するなどしていた。
ボーイング「737マックス」をめぐっては今年1月、飛行中にドアが外れる事故があった。その後も様々なボーイング機で機体トラブルによる重大インシデントが相次いでいる。
今回の事案とは別に3月には、ボーイング社の組立製造基準の問題点を指摘した元社員のジョン・バーネット氏(当時62)が、遺体となって発見された。この元社員も同社に対する裁判に証人として出廷していた。