ボーイング不正の内部告発者がまた急死

米ボーイング社製旅客機「737マックス」の製造現場での不正を告発した関連企業の元社員が急病で死亡した。米紙シアトル・タイムズが伝えた。「予期せぬ急速に進行する感染症」を患ったという。
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同紙によると、死亡したのはボーイングに部品を供給しているスピリット・エアロシステム社元従業員のジョシュア・ディーン氏(45)。持病や健康上の問題はなかったが、約2週間前に呼吸に問題が生じ入院。医師らによる治療が行われたが、30日朝に帰らぬ人となった。
ディーン氏は米航空規制当局に対し、ボーイング旅客機の製造ラインでの不正を指摘し、同社に対する訴訟で証言するなどしていた。
ボーイング「737マックス」をめぐっては今年1月、飛行中にドアが外れる事故があった。その後も様々なボーイング機で機体トラブルによる重大インシデントが相次いでいる。
今回の事案とは別に3月には、ボーイング社の組立製造基準の問題点を指摘した元社員のジョン・バーネット氏(当時62)が、遺体となって発見された。この元社員も同社に対する裁判に証人として出廷していた。
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