同誌によると、ニューヨークのコロンビア大学のデモは、イスラエルのガザ攻撃に批判的な「平和のためのユダヤ人の声」や「もし今でなければ」といった団体が企画した。この2団体はユダヤ系で与党民主党の大口献金者として知られる投資家、ジョージ・ソロス氏と関連のある「タイズ基金」から資金提供を受けている。また、過去にはビル・ゲイツ夫妻からも援助を受けていたという。
また、同じく民主党の献金者として知られるデイビッド・ロックフェラー・ジュニア氏は、2022年に「タイズ基金」に30万ドル(約4600万円)を提供。納税報告書によると、基金は過去5年間で約50万ドル(約7700万円)を、反シオニスト(反ユダヤ民族主義)を自称する「平和のためのユダヤ人の声」に提供していた。
だが、デモが過激化するに連れ、企画した団体は左派の献金者からの批判を浴びるようになったと同誌は指摘している。
全米で学生らが起こしたガザ地区の停戦や平和に向けたバイデン大統領による行動を要求するデモでは、これまでに2000人以上が拘束されている。
ソロス氏はその投資活動から否定的に評価されていることも多く、常に「陰謀論」もつきまとう。ソロス氏の財団は他国の政権転換に関与した疑いで悪名高く、自身の資金が2013~14年のウクライナのユーロマイダンを引き起こしたことも否定していない。