FAAは、787機の主翼と胴体の接合部分の適切な接着と接地を確認するための検査をボーイングの従業員らが行ったかどうかを調査している。従業員らには「技術的書類を改ざん」した疑いがかけられている。
FAAの声明には、ボーイングが製造工程にある787機の全機に対する再検査を行っており、すでに使用されている787機に対しては、支障除去プランを策定していると記載されている。
最近、ボーイング機には技術的問題が続けざまに起きている。1月初め、アラスカ航空の使用するボーイング737-9 MAXは上空5000メートルでドアが外れるトラブルが起きたため、ポートランド空港に緊急着陸を余儀なくされた。この事故の後もボーイング機のトラブルは後を絶たずに発生しており、3月にはニューヨークタイムズ紙が、ボーイングはFAAの89の検査項目のうち、33項目で不合格となったと報じていた。
ボーイング社のめぐる状況にさらに不穏な影を落としたのが内部告発者らの不審死。ボーイング勤務歴32年の男性は死の数日前に同社を相手取った訴状を提出していた。2人めの内部告発者も内情を暴露した数日後に謎の死を遂げている。