集会は拉致被害者の家族や支援者らが東京・千代田区で開き、岸田首相などおよそ800人が参加した。岸田首相は集会で、被害者全員の速やかな帰国を目指し、日朝首脳会談の実現に向けて働きかけを一層強めていく考えを強調した。
演説の中で岸田首相は「被害者家族もご高齢となる中、時間的制約のある拉致問題はひとときもゆるがせにできない人道問題だ。すべての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく全力で果断に取り組む」と述べた。
その上で「今こそ大胆に現状を変えていかなければならない。決して容易ではない課題に取り組むには、トップどうしが腹を割って率直に話し合える関係の構築が極めて重要で、私自身、条件を付けずに、いつでもキム・ジョンウン総書記と直接向き合う決意だ」と語った。
集会では被害者全員の即時一括帰国を実現するよう政府に求める決議を採択した。