フランス、暴動が続くニューカレドニアに軍を派遣

南太平洋にある仏領ニューカレドニアで暴動が続いていることを受け、フランスは軍隊を派遣した。同国のアタル首相が15日、BFMTVが放送した危機閣僚会議で発表した。
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アタル首相によると、現地のルフラン高等弁務官から軍の増援が要請されたという。 同氏はまた、現地で動画共有アプリ「TikTok」へのアクセスを遮断するよう命じた。
ニューカレドニアでは、パリ時間15日20時(ニューカレドニア時間16日午前5時)から非常事態宣言が発令されている。
13日、首都ヌメアでの平和的なデモは暴動に発展。襲撃者らは商店、薬局、ガソリンスタンド、車を放火し、略奪した。 22歳の憲兵を含む4人が死亡、数十人の治安部隊を含む数百人が負傷した。
暴徒らの多くは未成年者で、仏議会で審議中の法案をめぐって抗議している。法案は、ニューカレドニアに10年以上居住するフランス系住民に地方選挙での投票権を与えることを規定している。
デモは独立派の先住民カナックによって組織された。彼らは、過去20年間に移住してきた島のヨーロッパ系住民に選挙権が与えられれば、自分たちが少数派となるのではないかと懸念している。
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