大阪公立大校内で大量の青酸カリが紛失 致死量は最悪250人

大阪公立大は16日、記者会見を開き、校内に保管されていた青酸カリなどの50グラムの毒物が紛失していた事実を発表した。
この記事をSputnikで読む
大阪公立大が紛失したのは青酸カリ(シアン化カリウム)25グラムと青酸ソーダ(シアン化ナトリウム)25グラム。大学は、紛失に気づいたのは今月2日で、16日の発表までの間に学生らと室内を捜索したものの、見つからず、警察への通報は14日以降と遅れたと説明している。大学側は管理している部屋は鍵がかかっていることから、外部からの侵入による可能性は低いとの見方を示している。
紛失した毒物の致死量については、日本の報道は80人から250人までばらつきがある。

実は、毒物の大量「盗難」例は世界に他にもあった!

2002年5月、メキシコの首都メキシコシティで、シアン化ナトリウム約10トン入りのドラム缶を積んだトラックが盗まれた。シアン化物はその後、ほぼ全量が回収された。この窃盗、目的はシアン化物ではなく、トラックだったことが明らかなったが、当局は窃盗団が毒物の樽を処分しようとして深刻な環境汚染を引き起こすことを恐れた。
2019年2月、ノルウェーで2人組の男が医薬品と青酸カリ25グラムを積んだバンを盗んだ。青酸カリは細胞研究のために大学に運ばれる最中だった。翌3月、同じ車両に乗って逃亡中の窃盗犯らが逮捕。車両、毒物の窃盗の動機については明らかにされていない。
コメント