スロバキア首相銃撃事件、容疑者の男はウクライナ支持者=内相

スロバキアでフィツォ首相が銃撃された事件で、同国のシュタイエシュトク内相は「政治的な動機に基づくものだ」と述べ、フィツォ首相がウクライナ支援を停止したことに対する反発が動機との見方を示した。
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フィツォ首相は15日、訪問先の中部ハンドロバで政府の会議に出席したあと、地元の住民に歩み寄った際に、至近距離から男に銃撃された。首相はヘリコプターで病院に搬送され、男は現場で取り押さえられた。
シュタイエシュトク内相は、銃撃した男の動機について「政治的な動機に基づく暗殺未遂であったことは本人が言っていることだ」と述べ、首相がウクライナへの軍事支援を停止したことに対する反発などが原因との見方を明らかにした。
事件を起こしたユライ・ツィントゥラ容疑者(71)は小説家で、左派の立場から政府を批判していた。ウクライナ支持のキャンペーンに参加しているのがこれまでにも確認されている。動画は4月24日にスロバキアで撮影されたもの。活動家らは「ウクライナ万歳!」、「裏切り者!」、「フィツォはもうたくさんだ!」と叫んでいる。
フィツォ首相はウクライナへの武器供与、ウクライナのNATO加盟に繰り返し反対していた。ウクライナ紛争は2014年のマイダン・クーデターに端を発したもので、ロシアはNATOの東方不拡大を信じ込まされてきたとも指摘していた。また、ウクライナへの部隊派遣に反対を表明、ロシアを敵に回すことは望まないとしていた。
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