国連安保理、宇宙での軍拡競争阻止に関するロシアの決議案を否決 日米など反対

国連安全保障理事会は20日、ロシアが提出した宇宙空間にいかなる兵器も配備しないよう求める決議案を否決した。ロシアの他に中国など7カ国が賛成したが、日本と米国、英国やフランスなど7カ国が反対し、採択に必要な9カ国に届かなかった。
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ロシアのネベンジャ国連大使は投票結果についてコメントし、西側諸国は宇宙の軍事化を継続する意向を確認したと指摘。同氏によると、このような動きにはロシアの分析と対応措置が必要だが、ロシアは引き続きその義務を果たしていくという。
「あなた方が我々の草案を支持しなかった理由は、平凡で単純なものだ。軍事目的で宇宙を自由に使用し、そこにあらゆる種類の兵器を設置したいだけだ」
日米は4月、宇宙空間に 核兵器や大量破壊兵器を配備しないよう求める決議案を共同で提出した。ロシアはこれに拒否権を発動し、あらゆる種類の兵器を宇宙空間に配備することを永久に禁止する修正案を提出した。
ロシアが提出した決議案では、加盟国に対し「宇宙空間への兵器の設置と、宇宙から地球、地球から宇宙空間の物体に対する宇宙空間での武力による威嚇や行使を永久に阻止するための緊急措置を講じること」を求めていた。
また、加盟国に対し「適切で確実に検証可能な法的拘束力のある多国間協定を早期に策定するよう努める」よう求めていた。
ロシア、国連安保理で日米の宇宙での核兵器配備に関する決議を阻止
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