沖縄・玉城知事 辺野古のサンゴ移植を許可

米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設をめぐり、沖縄県の玉城デニー知事は23日、新基地建設が進む名護市辺野古の大浦湾に生息するサンゴ8万4000群体の移植を許可した。琉球新報などが伝えた。
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報道によると、サンゴ移植を巡る訴訟では、基地建設に反対する沖縄県の敗訴が最高裁で確定し、23日までに許可がなければ、国が事実上強制的に手続きを行う「代執行」を進める構えをみせていた。同紙は「環境保護の観点から移植を許可せざるを得ないと判断したとみられる」と指摘した。
辺野古移設をめぐっては昨年9月、工事計画変更を承認するよう国が求めた「是正指示」は違法だとして県が起こした裁判で、県側の敗訴が最高裁で確定。それでも知事は許可しなかったため、国は「代執行」で工事を許可した。
1月には埋め立て工事が始まった。県側は「代執行」は無効だとして別の裁判で争ったが、2月末に最高裁が上告棄却。国の主張が認められ、名実ともに工事が進展している。
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