インフル薬「アビガン」 死亡例相次ぐマダニ感染症にも適用へ

日本の厚労省専門家部会は24日、インフルエンザ治療薬として知られる「アビガン」を、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の治療薬として適用拡大することを了承した。日本の各メディアが伝えた。
この記事をSputnikで読む
NHKなどによると、SFTSはこれまで有効な治療薬がなく、今後正式に承認されれば世界初となる。生産元は日本の富士フイルム富士化学で、政府が備蓄しているという。
投与対象は成人のみ。また、動物実験で胎児に奇形が出るリスクが判明したため、妊婦は服用できない。
SFTSは2013年に初めて日本で感染例が確認され、年々増加傾向にある。致死率は6~30%といわれ、2022年には全国で116人が感染し、うち12人が死亡した。
毎日新聞によると、今月20日にも福岡県北九州市で、SFTSで入院していた80代女性の死亡例が確認されている。
コメント