2022年の調査では毎日、あるいはほぼ毎日マリファナを摂取するという米国人の数は1770万人で、1470万人が同じ頻度でアルコールを摂取していた。一方で30年前の1992年には、マリファナを毎日使用していた米国人は100万人に満たなかった。
現在、マリファナは全米50州のうち38州で医療用として、24州で娯楽用として合法化されている。
米国では多くの州が麻薬の規制緩和を続ける一方で、公衆衛生の調査では、麻薬の過剰摂取による死亡者数は2019~2022年にかけて増加し、2022年には10万7941人の死亡が報告された。メサドン(オピオイド系鎮痛剤)を除いた合成オピオイド(主にフェンタニル)が原因の死亡は増加の一途をたどり、7万3838人に達した。コカインなどの覚せい剤や乱用の可能性のある向精神薬(主に中枢神経刺激薬のメタンフェタミン)による死亡も増加の一途をたどり、2022年にはそれぞれ2万7569人と3万4022人に達している。