中東の緊張悪化を受け西側がロシアの北極海航路に関心示す=米誌

中東の緊張を受け、西側の海運会社はロシアが管理する北極海航路の利用を検討し始めた。米誌フォーリン・ポリシーが報じた。
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報道によると、輸送コストの上昇とイスラム主義組織フーシ派による攻撃リスクにより、一部の荷主は代替案として北極海航路の利用を検討しているという。
北極では氷が溶け、徐々に新たな可能性が開かれつつある。北極では地球上における他の場所に比べて4倍の速さで温暖化が進んでいるとされている。北極海航路を利用することで一部の海運会社はスエズ運河を経由するルート(欧州とアジア間)と比べて8000kmも短縮できるようになる。
北極海航路の7割はロシアの管理下にあり、この航路を利用するにはロシア側の許可を得て、通過料金を支払う必要がある。
ロシアのノバク副首相は1月、2024年内に北極海航路の航行は通年化されると表明していた。ロシア政府の予測によると、北極海航路の輸送量は2024年に約4000万トンまで増加する。また、ロスアトムのリハチョフCEOによると、北極海航路による年間輸送量は2035年までに2億2000万トンに達するとのこと。
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