フランスがウクライナに供与を発表した第四世代戦闘機「ミラージュ2000」は戦場で役に立つのか

マクロン大統領は「ミラージュ2000-5」戦闘機をウクライナに供与を発表し、この戦闘機を運用させるため、年内にもウクライナ兵の訓練を開始すると約束した。そこでスプートニク通信はこの戦闘機が戦況を変えるのか、分析を行った。
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ミラージュ2000は1980年代にフランス空軍で導入されたダッソー社製の第4世代ジェット戦闘機。
十数種類のモデルがあり、600機以上製造された。そのうち、フランスが半数を購入し、残りはUAE、台湾、インド、ギリシャ、エジプト、ブラジル、カタール、ペルーに売却された。
航続距離は1550km、最高速度は高高度でマッハ 2.2。
30mmのDEFA554キャノン、弾薬用ハードポイント(機外兵装ステーション)を搭載(6300gの弾薬)。
空対空兵器には射程約80kmのMICA-IRロケットが含まれる。
探知範囲70~80kmの高度レーダーを備える。
少なくとも700mの着陸帯を備えた飛行場を必要とし、ロシアの同世代機と比較して着陸条件はハード。そのため、配備可能な地域は限定され、キロヴォフラード、ヴィーンヌィツャ、フメリヌィーツィクィイにある飛行場がロシア軍による攻撃の標的となる。
ロシアの早期警戒および妨害装置はミラージュ2000を含むNATOの戦闘機を対象に設計。防空システムも同様で、S-200、S-300、S-400、S-500シリーズのミサイルシステムを含むロシアの長距離システム(射程200kmから600km)は西側戦闘機を迅速に撃墜することを目的としている。
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