ドイツ与党、EU選挙で惨敗も 早期解散はせず

独連立与党は、6~9日に投票された欧州議会選挙(定数:720)で惨敗したものの、早期に解散総選挙を行う予定はない。10日、独内閣のヘベシュトライト報道官が明らかにした。
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暫定結果によると、ドイツに割り当てられた96議席中、29議席を最大野党「キリスト教民主・社会同盟」が確保。右派「ドイツのための選択肢」は第2党(15議席)に躍進した。一方で連立与党を組むショルツ首相率いる「社会民主党」(14議席)やベアボック外相の出身派閥である「緑の党」(12議席)はあわせて11議席減らした。
今回の選挙では、全体ではフォン・デア・ライエン委員長を支持する「欧州人民党」などの中道系が過半数を維持する見込み。だが、各国で右派が躍進しており、移民政策や環境政策などで一定の妥協が迫られそうだ。
これまでにフランスのマクロン大統領は、欧州議会選挙で右派の野党「国民連合」がリードしているとの暫定結果発表を受け、国民議会(下院)を解散し、早期選挙を実施することを決定した。
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