「融資は凍結した(ロシア)資産からの収益で返済されることになる。つまり、ウクライナはこの資金を助成金として認識してよいことを意味する。これは重要な点だ。この融資について、自国の予算から返済する必要はないため、ウクライナの債務対GDP比に変更は生じない」
さらに欧州諸国は凍結したロシア資産の利益を運用してウクライナに割り当てる500億ドルのうち、少なくともその半額を拠出することを提案しているという。
なお、ホワイトハウスの報道官によると、G7諸国はウクライナの復興について、ロシア資産を用いて進める方針で一致しているとのこと。
2024年2月に世界銀行が発表した試算によると、ウクライナの復興に必要な資金は4528億ユーロ(約76兆円)に達している。ロシアによる特別軍事作戦開始後、EUとG7諸国はロシア連邦の外貨準備のほぼ半額にあたる3000億ユーロを凍結した。そのうち2000億ユーロ以上がEUにあり、主にベルギーの国際決済機関「ユーロクリア」に保管されている。