可食(エディブル)ロボットの開発者はこうしたロボットを使用して、電子ゴミの削減、人間や動物への投薬と給餌、健康管理が解決できるほか、新たな美食体験になると考えている。
チームは可食ロボットの部分または全体の作成に使用できる食材を分析した。
「現在、どういった可食材が食べられない材料と同様の機能を果たせるのか、探っている段階だ。例えば、ゼラチンはゴムの代わりになり、せんべいは発泡スチロールの特性に似ており、チョコレートでコーティングすれば濡れた環境でもロボットを保護できるし、デンプンとタンニンを混ぜることで市販の接着剤に似たものが造れる」と主執筆者のダリオ・フロレアノ氏は説明する。
食品素材からの機械製造の実験は今後も続けられる。
現在、可食ロボット産業が抱える主な技術的課題は、異なる要素をひとつのシステムに統合すること。この問題が解決された後は、可食ロボットの消費期限を延ばし、味の改善が次の課題となる。